【レストラン】京王線の超一流洋食店 レストラン シェフ つつじヶ丘
【店構えからは想像できない一流シェフの味、牛タンとストロガノフに悶絶!】














レストラン シェフ @ 東京都調布市つつじヶ丘 @ 洋食 2016-01-21 夜
きっぱり断言します! ここのシェフの腕は一流です!

店構えはお世辞にも素敵とは言い難いのです。テントは破れかぶれかかり、書いてある店名も色褪せて、年季を感じるというよりは、裏寂しい感じなんです。

でも、その下の入り口と窓の部分だけを切り取ってみると、なんとなく楽しい洋食店の雰囲気。ドアの両サイドにはちょっとユーモラスなシェフ人形がお出迎え。

中に入ると、一瞬、あれっ、喫茶店? と思うような佇まい。そう、昔ながらの喫茶店の雰囲気なのです。

暖かなお人柄のシェフと奥様に迎えられると、なんだか昔から通っているお店に来たような気分になるから不思議です。
壁にはオススメの品が短冊メニューで掲示され、その上には色紙が並んでいます。

かなり古色蒼然としたメニューを開くと、おおっ、美味しそうなお料理が並んでいるではありませんか。



ステーキやローストビーフ、カツレツなどの牛、色んな調理方法の鶏とポーク。そして魚料理にサラダ類。う〜ん、どれも魅惑的で選択に迷います。
悩んだ末、次男と二人での初訪問でしたので、壁にも掲示されている下記メニューをお願いすることにしました。一見単価が高めですが、いずれもライスと珈琲付きの値段ですので、そう考えると納得の行くレベルです。
牛フィレ肉のストロガノフ 2,200
牛タンブラウンソース 2,500
ガーリックライス 150
共に、ライス、コーヒー付き
ストロガノフは、見ただけで美味しさが伝わって来る逸品。多量のフィレ肉に玉ねぎの旨味が加わり、唸るほどの美味さです。

牛タンは、分厚くてしかも最高の歯触りのタンが二枚、人参、ブロッコリー、ポテトの付け合わせに、秀逸なキノコソースがタンに絡まっています。人参は手間をかけたグラニエで素晴らしい甘さと食感。これにさっぱりとしたポテトとブロッコリーが変化を与えて居ます。牛タンを一口食べると、やはり思わず唸ってしまいました。美味しい!!

このお店の人気メニュー、ガーリックライスは300円ですが、セットのライスと置き換えると150円。丁寧に炒められたガーリックライス、細かく刻んだガーリックがたっぷりで、これもたまりません。しかも鉄板焼きで最後に作って貰うガーリックライスと異なり量が多いのです。こんなに大量のガーリックライスを食べたのは産まれて初めてかも。

最後に出てくる珈琲も素晴らしい香りと苦み、酸味。〆として最高。

このお店は、今年の5月で36年になるそうです。ミラノに渡って修行されてから開業されたシェフ、以前はパスタやイカスミの料理も出されていたそうですが、コンロが2つだけなのと、年をとったのでメニューを絞ったのだそうです。
このお店のメニューは一通り全て食べてみたいと思って居ます。通い詰めれば、きっと裏メニューも頂けるのでは無いかとの下心もあったりして…σ(^_^;)
この場所にこのような名店が隠れて居ようとは夢にも思わず、出会えたことに大きな満足感を覚えて居ます。是非長く続けて頂きたいお店です。

そうそう、ここのデミグラスソース、35年前から丹精して継ぎ足し継ぎ足し熟成させているんだそうです。35年の重みさえ感じさせてくれる名ソースです。
帰る前にふとカウンターを見ると、奥様がご飯をパックに詰めて居られました。「お弁当ですか?」と聞くと、明日のガーリックライス用に冷蔵庫に寝かせる準備だそうです。手を抜かない下拵えを垣間見て、改めて美味しさの理由の一端に触れた思いでした。
ランチをやって居られず、ディナーのみの営業です。なお、駐車場は斜め前に大きなコインパーキングがあります。

さあ、次はいつ行こうかな、と、もう考え始めている私です。